10/23(月)アジアの未来『離れていても』上映後、サーシャ・チョク監督、ウー・カンレン（俳優）、アンジェラ・ユン（俳優）、ヨーヨー・ツェー（俳優）、ナタリー・スー（俳優）、ウー・チェンホー（俳優）、クロエ・フゥイ（俳優）をお迎えし、Q&Aが行われました。
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司会：石坂健治シニア・プログラマー（以下、石坂SP）：これからゲストの方をお迎えしてQ＆Aを始めます。ご覧のように7名いらっしゃいまして、大変うれしいことです。コロナが落ち着いて、今年はいろいろな方に来ていただいております。時間も限られていまして、本日は、半分は舞台挨拶と思っていただき、一回りお話いただきたいと思います。その後、質問に移りたいと思います。ようこそいらっしゃいました。皆さまとご一緒に観ておられました。舞台挨拶を兼ねますので、お一人ずつご挨拶いただきます。映画の中の役柄も含めましてご紹介ください。3世代の方々が揃っております。
 
サーシャ・チョク監督（以下、監督）：こんばんは。監督のサーシャです（日本語で）。映画の中では姉のユェン役を演じました。家族を演じるみんなと東京国際映画祭に参加できたことが夢のようです。家族旅行みたいでとても楽しいです。
 
ウー・カンレンさん（以下、カンレンさん）：私はウー・カンレンです（日本語で）。はじめまして。
 
ヨーヨー・ツェーさん（以下、ヨーヨーさん）：私はヨーヨー・ツェーです（日本語で）。ヨンヨン役を演じました。ありがとう。
 
アンジェラ・ユンさん（以下、アンジェラさん）：私はアンジェラです（日本語で）。チュエ役を演じました。この10年間で背が伸びましたが、私は同一人物です。
 
ナタリー・スーさん（以下、ナタリーさん）：私はナタリーです。ありがとう（日本語で）。
 
クロエ・フゥイさん（以下、クロエさん）：私はクロエです（日本語で）。ありがとう。
 
ウー・チェンホーさん（以下、チェンホーさん）：皆さん、こんにちは。私はウー・チェンホーです。シャオユウの役を演じました。
 
Q：素敵な映画を撮ってくださり、感動しました。監督に質問です。2017年に妹宛てに法廷から手紙が届いたシーンがありましたが、その点についてご説明いただけますか？
 
監督：あの手紙は裁判に出廷するようにという手紙です。妹が初めて香港に来た時もそうなのですが、彼女も正式なルートで香港に来ていないのです。裁判に行くと戻ってこられないということを示唆している手紙だから、彼女は裁判には行きません。
 
Q：カンレンさんに質問です。台湾のドラマでは正義感のある役柄が多いと思うのですが、今回はダメなお父さん役ですね。この役を引き受けた理由を教えてください。
 
カンレンさん：実は台湾でも結構悪人役をやっています。私自身、香港映画の脚本が大好きです。それに加えて、昨年、実父が亡くなりました。父が亡くなった後にこの脚本を受け取り、台本を読んで、とても驚きました。父と子の関係が自分の経験にもあるような内容だったからです。脚本をもらった時に、この役は絶対受けようと思いました。
 
Q：映画では1997～2017年までの長い期間になりますが、父親として老いていくにあたり、役作りでどの年代が難しかったでしょうか？
 
カンレンさん：正直言って、どの年代も非常に難しかったです。というのは、広東語もできませんし、湖南人でもないからです。
 
Q：私自身は台湾人ですが、上海で育ちました。特にこの映画の中では、「湖南にいても香港にいても自分はよそ者（アウトサイダー）という扱いを受ける」というセリフを聞いて、よく言ってくれたと思い、監督に感謝しています。この脚本を書こうと思った理由、何がきっかけでこの脚本を書いたのかを教えてください。
 
監督：私自身も、湖南人でありながら、子供の時に香港に移住したので、アウトサイダーという扱いでした。大学のときに海外留学したときもやはりアウトサイダーでした。どこにいても、異郷にいても、アウトサイダーだったという自分の経験をこの脚本に入れ込みました。
 
石坂SP：せっかくですので、娘さんたちにも一言ずついただきましょう。
 
チェンホーさん：皆さんに素晴らしい夜がありますように。
 
クロエさん：皆さんが毎日たのしい日を過ごせますように。
 
ナタリーさん：会場の皆さんにこの映画見ていただいてありがとうございます。監督には、こんな素敵な話を書いてくださり、そのおかげで、ここにいる、家族のみんなに出逢うことができました。みんなとてもいい人たちです。
 
アンジェラさん：この映画を見終わったら、妹みたいに早くお父さんに優しくしてあげてください。そうしたら、お姉さんたちみたいにつらい目に遭いませんから。
 
ヨーヨーさん：皆さんが観に来てくださりうれしいです。ありがとうございます（日本語で）。