部門紹介

東京国際映画祭の上映作品は、多彩な主要9部門によって構成されています。

コンペティション 部門
Competition

2023年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界各国・地域の応募作品の中から、厳正な審査を経た15本の作品を期間中上映します。今年は114の国と地域から1,942本もの応募がありました。国際的な映画人で構成される審査委員のもと、クロージングセレモニーで各賞が決定されます。

アジアの未来 部門
Asian Future

合言葉は"アジア発、世界へ!未来へ!"ーー2013年の第26回TIFFから始まった「アジアの未来」部門は今年で11年目を迎えます。長編3本目までのアジア(日本・中東を含む)のフレッシュな作品を世界に先駆けて上映するアジア・コンペティション部門です。最優秀作品には「アジアの未来 作品賞」が贈られます。今年は日本映画2本が入選し、すべて世界初上映(ワールド・プレミア)の10作品が競い合います。ご期待ください。

ガラ・セレクション 部門
Gala Selection

日本公開前の最新作をプレミア上映します。今年の世界の国際映画祭で話題になった作品、国際的に知られる巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画など、映画祭を盛り上げる作品14本を上映します。

ワールド・フォーカス 部門
World Focus

現在の世界の映画界の潮流を示す作品を上映します。また、「ラテンビート映画祭」とのコラボレーションによるスペインや中南米の秀作に加え、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センターとの共催による「台湾電影ルネッサンス2023」、生誕100周年を迎えるフランコ・ゼフィレッリ特集、スペインのバスク地方の映画の特集、アジアン・フィルム・アワード・アカデミーとの共催による香港映画の特集といった多彩な特集上映も行います。

Nippon Cinema Now 部門
Nippon Cinema Now

この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する部門です。また、本年は様々なジャンルの映画で精力的に活躍する城定秀夫監督の作品を特集上映します。

アニメーション 部門
Japanese Animation

アニメーション部門は、今年からコンセプトも新たに再スタートします。まずひとつめの柱は「ビジョンの交差点」と題して海外での話題作も取り上げ、国内の最新作と合わせて9作品上映します。またレトロスペクティブは「海外映画祭と監督」というテーマで、海外映画祭で賞に輝いた監督の作品を3作品上映します。

日本映画クラシックス 部門
Japanese Classics

今年、没後40年を迎える山本薩夫監督のデジタルリマスターされた2作品、及びサイレント映画の傑作として知られる『雄呂血』 のデジタルリマスター版を上映します。

ユース 部門
Youth (TIFF Children / TIFF Teens)

少年少女に映画の素晴らしさを体験してもらう部門です。「TIFFティーンズ映画教室」は、中学生たちが限られた時間の中で映画を作り、その成果をスクリーンで発表します。「TIFFチルドレン」はサイレント映画の名作をパフォーマンス付きでお届けします。「TIFFティーンズ」は国際映画祭で評価された作品の中から高校生世代に刺激を受けてもらいたい秀作を上映します。

TIFF シリーズ 部門
TIFF Series

TV放映、インターネット配信等を目的に製作されたシリーズものの秀作を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで上映する部門です。

プログラミング・ディレクター
Programming Director
プログラミング・ディレクター

市山尚三(いちやま しょうぞう)

1963年生まれ。松竹、オフィス北野をベースに主に海外の映画作家の作品をプロデュースする。主な作品にホウ・シャオシェン監督の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(1998)、カンヌ映画祭審査員賞を受賞したサミラ・マフマルバフ監督の『ブラックボード』(2000) 、カンヌ映画祭脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督の『罪の手ざわり』(2013) 等がある。また1992年から1999年まで東京国際映画祭の作品選定を担当。2000年に映画祭「東京フィルメックス」を立ち上げ、ディレクターを務めた。2013年より東京藝術大学大学院映像研究科の客員教授。2019年、川喜多賞受賞。
2021年、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターに就任。

市山尚三
シニア・プログラマー

石坂健治(いしざか けんじ)

1960年生まれ。早稲田大学大学院で映画学を専攻し、アジア映画、ドキュメンタリー映画に関する批評活動を開始。1990年より2007年まで国際交流基金専門員としてアジア中東映画祭シリーズを企画運営。2007年の第20回TIFFよりアジア部門のプログラミング・ディレクターに就任。2020年より現職。2011年開学の日本映画大学教授・映画学部長を兼職。共著書に「躍動する東南アジア映画 多文化・越境・連帯」(論創社)など。

石坂健治
「アニメーション」部門 プログラミング・アドバイザー

藤津亮太(ふじつ りょうた)

アニメ評論家。1968年、静岡県生まれ。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりアニメ関係の執筆を始める。主な著書に『増補改訂版 「アニメ評論家」宣言 』(ちくま文庫)、『アニメの輪郭』(青土社)、『アニメと戦争』(日本評論社)などがある。東京工芸大学非常勤講師。

藤津亮太
第36回東京国際映画祭 作品選定アドバイザリーボード
※50音順

Advisory Board Members for the 36th TIFF

幅広い知見・人脈と多様な価値観を有する外部専門家の協力を頂き、上映作品を選定しました。

安藤紘平

(あんどう こうへい)

早稲田大学名誉教授

金原由佳

(きんばら ゆか)

映画ジャーナリスト

関口裕子

(せきぐち ゆうこ)

映画ジャーナリスト


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