2023.10.31 [イベントレポート]
菜々緒が亀梨和也の多才ぶりに最敬礼「何になっていくの?」「僕もわかりません」
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2019年の第17回「このミステリーがすごい!」大賞に選ばれた倉井眉介氏の小説を映画化した『怪物の木こり』のジャパンプレミアが10月31日、第36回東京国際映画祭で行われ、主演の亀梨和也をはじめ、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童、三池崇史監督が揃って舞台挨拶に登壇した。

斧で脳を奪い取るという猟奇的な連続殺人犯と追う警察、そして殺人鬼の次なるターゲットになった狂気のサイコパス弁護士・二宮の戦いを描く本作。この日はハロウィンということで、観客は事前に配られたお面を被って怪物ポーズで登壇陣をお出迎え。亀梨らも「ハッピーハロウィン!」と応え、会場をわかせた。

亀梨と菜々緒は3度目の共演となるが、亀梨は「多くを話さずとも合うので、互いの変化を構築しながらお芝居ができて楽しかったです」と菜々緒への全幅の信頼を口にする。一方の菜々緒は「各作品でそれぞれ違うキャラクターを演じてきましたが、今回はいままでで一番怖い、サイコパスなキャラクターを演じられていて、多才だなと思いました。お芝居だけでなくアーティストとしても、キャスターとしても活躍されていて、どこまで進化していくんだろうかと」と亀梨の多方面での活躍ぶりに感嘆! 亀梨は「YouTubeも始めましたんで」としっかりアピールし「(この先)何になっていくんですか?」という菜々緒の問いに「僕もまだわかりません」と笑顔で答える。

さらに亀梨は、初共演の吉岡について「一方的にTVや映画で見てまして、フワッと柔らかい雰囲気で、男性の心をギュッと鷲づかみにしてくれるシチュエーションを目にしていました」と明かし「現場ではちょっと印象が違って、しっかりと芯があって、強くてキャラクターに正面から向き合ってくださっていて、職人っぽさ、この仕事への覚悟を感じました」と称賛。

また同じく初共演の染谷について「羨ましいです。フワっと現場にいてお芝居もサーっとされるけどメチャクチャ存在感がある。撮影日数は2日ですよ。人に掴ませないけど、しっかりとすごいものを残していく、俳優として見習う点がたくさんありました」と羨望を口にする。

続いて、獅童の印象を語るかと思いきや、亀梨は言及をすっかり忘れており、これには獅童も「おい!そういうとこあるよね」とツッコミ。実は2人は共演以前からプライベートでの付き合いが長く、亀梨にとって獅童は「お兄さん」のような存在。初めて俳優として共演し「(役柄が)難しい関係性でしたが、初めて向き合って凄みを感じ、こちらも乗せてもらいました」と感謝を口にする。一方の獅童は、「僕がクランクアップの日、亀ちゃんは終わるのが早くて帰っちゃって、僕が花束をいただいて帰ろうと思ったら、(スタッフに)「亀梨さんがこっちに向かってますので待っていてください」と言われ、来るのを30分待ってました。なんで亀を待たないといけないの(苦笑)?」と現場での仕打ちを暴露し、会場は笑いに包まれていた。

吉岡は、現場の思い出として「初日に現場に入ったら、(小道具の)さるぐつわが用意されていて、すぐにガシっと着けていただきました(笑)。どなたとも挨拶できず、棒立ちでみなさんを待ってたら、三池監督が来てゲラゲラ笑って「ごめんね、ウチはこんな感じで」と…。その日は原作者の方もいらしたんですけど、私はずっとさるぐつわで恥ずかしい初日でした(苦笑)」と緊迫のシーンのまさかの舞台裏を明かしていた。

怪物の木こり』は12月1日より公開。第36回東京国際映画祭は、11月1日まで開催される。
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